では、どんな点が日本語と似ているかと言いますと、
発音が似ている
漢字を使う言語である
語順が似ている
ことが挙げられます。それぞれについて、もう少し詳しく説明します。
(発音が似ている)
数の単位「万」が만[man]のように、日本語で話してもそのまま通じそうな言葉があります。 まったく同じでないにしても、似た例として、
漢数字の「3」は삼[sam] 野球は야구[yagu] 野菜は야채[yache]
などの他、コーヒー、バスといった外来語についても、日本語と似たような発音が多く見られます。
(漢字を使う言語である)
マイクロソフトのハングルIMEに含まれている機能の一つに漢字変換機能があることからもわかるように、ハングルは漢字に変換することができます。(注:固有語といって、漢字に変換できないものもあります)
「漢」のマークが
Hanja Conversion(漢字変換機能)です
ここで重要なのは、韓国語は漢字を使うだけでなく、
漢字の発音は言葉(熟語)の構成にかかわらず一定である
ってことです。どういうことか、具体例を挙げて説明します。
「平壌(ピョンヤン)」をハングルで書くと、평양ですが、ここで、 평
= 平 (試しにハングルIMEのHanjaConversion機能を使って変換してみてください) という関係があることに注目しておきます。
また、「日曜日」をハングルで書くと、일요일(イリョイル)ですが、ここでは일の字が 일
= 日 という関係があることに注目しておきます。
さて、上の2つから、「平日(へいじつ)」のハングルはどうなるか、想像してみましょう。 いかがでしょう?
答えは、前振りの組み合わせのままで良いんです。すなわち平は평、日は일ですからそのまま続け、 평일 (ピョンイル) が韓国語の「平日」で、意味は日本と同じです。
他にも、 회
= 会 (フェ) (注)実際にHanjaConversionを使うと「會」という字が出ます 사
= 社 (サ) 화 = 話 (ファ) という「漢字とハングル読みの関係」を知っておけば、 「会社」は 회사
(フェサ) 「会話」は 회화 (フェファ) と、ハングルの綴りだけでなく、読み方まで同時にわかります。 日本語と韓国語って近い言語なんだなぁって、私としては感動しています・・・ #その割にレベルアップしませんが(。。)\バキッ☆
(語順が似ている)
英語の文書を日本語に訳すとき、単語の順番を入れ替える必要がありますよね。たとえば、 This
is a pen. (これ) (です)(ペン)→これはペンです こんな簡単な文章でさえ、(です)と(ペン)を入れ替えて訳していました。
ところが、ハングルの場合、 이것
은 펜 입니다. (これ)(~は)(ペン)(~です)→これはペンです と、日本語と語順が同じなんです。 ですから、長い文章であっても、頭から順番に単語を訳していけば文の意味を把握できることが多いです。このように「語順が日本語と同じ(似ている)」点は、日本人がハングル学習する上での利点だと思います。
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